うどんたべたい

うどんをたべながらげんごがくをするぱんだのぶろぐ

夏期講座

今日が夏期講座最後の授業でした。夏期講座というかサマーセッションということで、普通10週間かけてやることを1ヶ月でやっちゃうという乱暴な講座です。月曜日と水曜日、1日の授業時間は3時間半。内容は専門のせまんてぃくす。いろいろな意味で緊張しっぱなしの1ヶ月でした。

夏が特殊なのは、時間編成だけでなくて仕事やら何やら抱える学生がいるということ。仕事があるから早く抜けたり、授業に来なかったり。授業のスライドは授業後にアップロードしたし、授業に出られずについてこられないのは自己責任だからその分はしっかり質問したりするように、といったものの、結局最後までぐだぐだにする学生もいたりとか。なるべく助けられるところは助けようと色々と頑張ったつもりではいました。

今日は最後の日だったので、軽くおさらいをして、みんないっぱい色々やったけど、でもまだまだ説明できないことばについてのあれこれがあるよ、とプレビューをして、早めに終わらせました。日本に帰ってやる仕事というと、まあ英語の先生で、もしかしたら専門のこういう授業をもつのは最後かもしれない、そうおもって最後に自分がこういう授業を教えることになったら入れたかった冗談も入れました。みんなわかってくれて笑ってくれてよかった。

この大学の学生達って優しいからよくやってくれることなんですけど、「じゃあこれでおしまい!質問はいつでもメールしてきてね」と終わらせたら拍手してくれました。なんというかこの授業の拍手はすごく私にとって特別でしたね。帰りのバスで改めていろいろ考えて、じーんとしてしまいました。

まず人が足りなかったのだろうし、さらに夏期講座(人数が少ない)とはいえ、私に講師としてこの大学のりんぐいすてぃくすの授業を任せてくれたということがまず驚きだったし、なんというか8年前に留学してはじめて学んだものを、今年こうして英語で学生に教えているということが本当になんでこんなことがおこったんだろう、という感じで今あらためて信じられない状態という変な感じです。同期のほうが適任ではあったはずだから、結局試験を通ったのがたまたまはやかったから頼まれたというだけなのだけれども、それでも一応わたしで大丈夫と思ってくれたからこそ頼んできたはずで、それが有り難いよりも申し訳なくて申し訳なくて。

指導教官(一応の夏期講座のスーパーバイザー)は 心配すんなーどーんとやれー! というかんじだったんですが、私にはプレッシャーでプレッシャーでしょうがなかったんだな、と終わってみてやっと自覚できました。きっとそれがこの1ヶ月、時差ボケを脱したあとも導入剤無しではなかなか眠れなかった理由の一つなのだろうな、とも(まあ夢で割当関数の話とかしてたくらいなので)

授業評価がどう出てくるかわからないけれど、でもこの経験が出来てよかった。ここで本当は「がんばったからここまでこれた」とか思えるといいんですが、自信の貯金箱には穴が開いているので上に書いたようなことばっかり、考えています。

しかし泣いても笑ってもあとはもう博論を書かないと…
アメリカ生活も、あと半年(ということになるはず)。